■ MUKU-DATA  黒柿 1.6m材 天然乾燥中 2024 2/5 SOLDOUT 埼玉県M様

昨日から年末年始の休業中だけど
木材倉庫の材木たちの整理をしていた。
昨年6月に製材してまだ1年半ほど、天然乾燥中の黒柿を室内へ入れた。
やはり、、反りがかなり出てしまったし、割れも生じている。
水中乾燥がいいとか、色々と言われているが
丸太からの製材は何十本も経験値がないので
状態良く乾かすには未だ手探りの状態が続く。

木に興味を持ち始め、少し材種の事を知ってくると
この黒柿に出会い多くの人はその杢目に魅了される。
白地に黒の縞模様
自然界が作る作為のない模様は多くの人の心に響くようだ。。
この黒い縞模様に関しては世界共通に一定の人間の心に刺さるように思える。

自分自身も勿論、材木屋になって少ししてこの木に出会い、
その模様に魅了された。
でも積極的にはこの木を追いかけてこなかった。
みんなが好きで、ポンポンと出てくる材ではなく、、稀少材
孔雀のような杢目にいたっては100万超えもザラにある材
追いたくても追えないですよね・・・
天邪鬼な性格?(かどうかは知らんけど)も相まって
どこか距離を置きながら少し冷めた目でこの黒柿と付き合ってきたような感じ。。

写真の黒柿も、極上には程遠く並といえば並・・あたりかぁ・・
なんせ手入れが大変な木で
虫は入り易し、乾燥中の反りは大きいし、反る力を抑え込めば(重しを載せるなど)
今度は割れが生じてくる。
木は正直だなって思う。

その杢目や木から出てくるオーラのようなもの、雰囲気は大好きなんだけど
割れたり反ったり痛い目に何度もあっているから
黒柿はやっぱいいや、うちではなくて他の人に任せようと、離れてみたり、、
でも、昨日こうして室内へ入れて
まじまじと接していると、やっぱ黒柿っていいよねってなる。

人を魅了する力があるんだなぁ・・・
黒柿に対して一皮むけた見方ができるようになった気がする。。